悪夢を見るとき
「大阪府富田林市で16日未明、新聞販売所アルバイトの東川(ひがしがわ)達也さん(16)がひき逃げされ、約6キロ南で遺体で見つかった事件で、大阪府警は17日、死因は長距離を引きずられて頭を損傷したことによる脳挫滅(ざめつ)と発表した。府警は東川さんが引きずられたことで死亡したと断定。自動車運転過失致死などの疑いで逮捕した大工の市川保容疑者(41)に対し、殺人容疑での立件も検討する。」
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あのサラリーマンを、車で引きずって殺した若者は、夢を見なかっただろうか。
思春期の頃から人を殺す・・正確には人を殺した夢をよく見た。
誰を殺したのかは分からない。殺された相手が見えたことがないからだ。
それどころか、相手を殺している場面を見たことがない。
もちろん夢の中での話だ。
誰をどんな理由で殺したのか、それが分からずに、
夢の中で、「人を殺した」ことに困惑して、凍りついている。
目覚めてからも、強い罪悪感が残って、「本当に誰かを殺したのでは」
と怯えたことが何度もある。
現実での罪悪感が夢に反映されて、自分を罰したがっている・・とか
先祖の記憶が遺伝している(非科学的だが)とか・・
さんざん心理分析やら夢判断をしてみたが・・悪夢の恐ろしさは変わらない。
中途半端な性格だから、「殺してやりたい」と思うほど人を憎めたことがない。
適当なところでバランスを取るか逃げ出している。
実際に行動するのは狂気にしても、
殺してやりたいと思うほど、人を憎めるのは才能だろうか。
今朝も、ダンボール箱に入れた死体を車に乗せて走り回っていた。
途中から、「いつもの夢だな」と気がついたが、腐敗臭が臭ってきて、
「早くしなくては」と焦っていた。
「後始末」に苦労しているところをみると、
少しは成長したのだろうか。
あの若者はどうだったのだろう。
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